TOP > NHKスペシャル人類誕生第1集 (2)
(前回からの続きです)
原人ホモエレクトゥスが登場し人類が初めてヨーロッパから東南アジアまで広がり、いよいよ次回第2集はヨーロッパに先に住んでいたネアンデルタール人とアフリカで生まれヨーロッパへ進出した現生人類の決戦がテーマと予告されています。
なおホモエレクトゥスは「ヨーロッパ決戦」には参戦してませんがその頃まだ東南アジアで生き延びていました。
ネアンデルタール人の研究はしばらく新説ラッシュでしたからこういう番組で取り上げるのにはいい時期かもしれません。内容に期待しております。
ホモエレクトゥスの身体能力は高く、オリンピックの陸上競技に出場したら金メダルを独占するかもしれません。番組では体毛が薄くなり汗をかくので炎天下に獣を追いかけ続けても熱中症にならないが、走り続けることはできない獣は狩られてしまうというご説明。
人類の体毛がなくなった時期は化石ではわかりません。恐竜には最初から羽毛があったようですが羽毛の方が化石になり易く人類の体毛はずっと時代は新しいのに残りません。おそらく人類は誕生時から体毛は退縮していたはずです。証明はできませんが。
マラソンを完走できるのは人類だけで犬は無理との解説。実際にサバンナでシマウマやヌーの大群がとても追いつけないスピードで走り続けるのをみれば相手の方が上に見えます。ヌーは7~8百キロを2~3週間で移動しますから毎日のようにマラソンできる計算になります。この辺の詰めの甘さはNHKさんの悪い面がでています。
さて氷河期に窮した現生人類は南アフリカの海岸洞窟に住み、そこで全く初見参の貝類を食べ生き延びたとしています。その洞窟は450万年前から猿人が住んでいた所で貝類は馴染みだったはずですが?
番組冒頭ラミダス猿人が450万年前の樹上を直立二足歩行しますが、その前の時代アフリカは海没を繰り返し島以外ほぼ海中という「海辺」の時代が長かったのです。
(続く)
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